『企業の目的の定義は一つしかない。それは顧客を創造することである』
これらのマネジメントシステムは、従来別個のものとして扱われてきましたが、現在は構成の共通化が行われ、複数のマネジメントシステムを共通の枠組みで構築ができるようになっています。
特に、事業環境を把握して目的を設定、目的に従って計画を立案していく部分は弊社が従来から考えてきた、「ISOは組織の経営改善を実施するツールである」に適合した考え方です。
マネジメントシステムは企業の根本を見直すところから始めなければなりません。
単に形式だけを整えては規定に縛られるだけに終わり、活性化された組織を構築することはできません。
真に意味のあるマネジメントシステムとは、組織が自律的に改善を繰り返し、継続的な発展をしていくための礎となるべきものです。
今は様々な脅威の情報が提供されていますが、それらの情報に漠然と対策を打っていくのはコストの問題、効果の問題から考えて適切ではありません。まずは、自社にとっての脅威を特定しそれに対して効果的な対策を実現することが重要です。また、定期的に対策が効果的かどうかも検証し見直しをすることが重要です。
現在の経営環境は情報通信(インターネット)の発展によりグローバル化に目を向けなければなりませせん。企業としても海外顧客を取り込むために何ができるかを考えなければいけませんが、EUのGDPRの様に個人情報の取扱いを間違えると莫大な賠償金を課されることになります。新しい顧客を取り込むという機会とそれに伴う個人情報に関わる脅威をマネジメントするといったリスクマネジメントは非常に重要なことです。
「何が儲かっているか」を知ることは企業戦略の根本となりますが、単に売り上げだけで判断するのは危険です。サービス、商品それぞれについて掛かった費用を適切に把握した上で、本当に儲かっているものはなにか、それは今後どのようになっていくかの仮説と検証を行う上で、適切な数値による判断は必須です。